きらきら季語

心のスイッチオフ  美しい言葉と俳句

飛龍頭 ひりょうず

 

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龍頭 ひりょうず  母の思い出

関東に暮らしている者には、煮物やおでんに使う具材の、がんもどきのこと、略して、ガンモなどと言いますが、関西から関東に来た母は最後まで「ひりょうず」と言っていました。ひりょうずはポルトガル語のFilhos、
カステラやボタン、シャボンなどとともにポルトガル語とともに定着しました。これに漢字の飛龍頭を充てたところがすごい。
雁の肉と見立てるか、竜の頭と見立てるか、あとはお好みとしか言いようがないのかもしれないなあ。
 
  ●ひっそりと関西言葉で盆話●
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

茄子ちらし なすちらし 

 
手拭や浴衣の柄のひとつ。縁起が良く江戸っ子気質に好ま
れた柄。茄子は「成す」と同じ発音なので、うまくいく、
成功する、という期待が込められた柄となりました。言葉
の音や語呂合わせで縁起を担ぐのは庶民の楽しみの一つ。
何かのお返しに、こんな柄の手ぬぐいや和ハンカチをいた
だいたら、それは意味が込められているということです。
 
以前この茄子ちらしの手ぬぐいをいただいたことがありま
したが、その時はまだそこに込められて意味など知らず、
失礼してしまいました。

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